UX KYOTO ブログ

勉強会のレポートや告知など、UX KYOTOの活動についてお伝えします。

<イベント告知>構造化シナリオ法・プロトタイピングを活用したサービス開発(全3回)を行います

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毎月のワークショップでUXデザインを学ぶ「UX KYOTO」ですが、  
今年から不定期でUX/HCDの理解を深めるための勉強会(主にワークショップ)を開催していきます。

今回は、UX 中級編ワークショップ  
「構造化シナリオ法・プロトタイピングを活用したサービス開発(全3回)」を開催します。

本ワークショップは中級編ですので、UXの基礎知識をお持ちの方、UXの初級編以上のワークショップ・セミナー等に参加経験のある方を対象としております。「UXの知識をさらに深めたい」「UX手法をサービスの開発に活かしたい」という方、  
また過去に「UX KYOTO」に参加されていた皆様も是非ご参加ください。

 

内容は「構造化シナリオ法」「ペーパープロトタイピング」「『Prott』を用いた体験プロトタイピング」

今回はUX中級編として、UXの手法を用いたサービス開発編のワークショップを開催します(全3回)。  
構造化シナリオ法からペーパープロトタイピング、WEBサービス「Prott」を用いた体験プロトタイピングまで一貫して行うことで、UX手法を活用したサービス開発を実践的に学べるワークショップです。
全3回でひと続きのワークショップ内容ですので、全日程でのご参加をお願いします。
内容は多少変更される場合があります。

 

UX KYOTOとは?

UX(User Experience)やHCD(Human Centered Design)は、いまや様々な業種のサービス提供者にとって重要な意味を持つキーワードとなってきています。人が使うものを人が使いやすいように適切にデザインすること。そのための思考プロセスをHCDと呼びます。  
昨年度に引き続き、情報デザインを専門分野とされている浅野先生を講師としてお招きし、グループワークを中心にワークショップを行う予定です。

 

イベント概要

イベント名UX 中級編ワークショップ
「構造化シナリオ法・プロトタイピングを活用したサービス開発(全3回)」
スケジュール 3/5(土)13:00-18:00 前編「構造化シナリオ法」
4/2(土)13:00-18:00 中編「ペーパープロトタイピング」
4/23(土)10:00-18:00 後編「体験プロトタイピング(Prottを活用)」
※全3回でひと続きのワークショップ内容ですので、なるべく全日程でのご参加をおすすめします。
※内容は多少変更される場合があります。
定員 35名
お早めにお申し込みください。
持ち物 必須:筆記用具、名刺、スマートフォン。
あると便利なもの:PC。
参加費 3日間通しチケット ¥18,000
※Peatixを通じて事前にお支払いください。
※表示価格は税込です。
懇親会 ワークショップ後に同会場にて懇親会を行います。
受付の際に参加/不参加の旨お聞かせください。
参加費:¥1,500(ドリンク+軽食付)
※別途キャッシュオンで1階にてドリンクをご注文いただくこともできます。
会場 MTRL KYOTO 2F
住所:〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554
TEL:075-708-2015
MAP:https://goo.gl/maps/9YdsVHrpxKC2
MTRL KYOTO WEBサイト:https://mtrl.net/kyoto/
講師紹介 浅野智 Asano Satoshi
専門分野: 情報デザイン・UX・HCD・ サービスデザイン

Peatixからお申し込みください

<レポート>UX KYOTO ユーザー評価(実査)を開催しました!

先週1/18(日)にUX KYOTO ユーザー評価(実査)を開催しました。

今回はユーザー評価 3回シリーズの2回目で、ユーザー評価の実査編です 。

「ECサイトのユーザビリティ」をテーマに、前回はユーザー評価に向けたタスク設計・ そのタスクのパイロットテストを行い、今回はそのタスクを使ってユーザー評価の実査に入ります。

 

モデレータと記録者を決めて早速開始していきます。

ユーザーテストの各ステップはこんな感じです。

 

1被験者に何かを声に出して読んでもらう

2被験者にタスクを声に出しながらその通りにこなしてもらう(記録スタート)

3テスト終了

4これを4名分繰り返す

 

1被験者に何かを声に出して読んでもらう

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来月プロトコルデータを書き出すために録画録音するので、きちんと声が滑舌よく出ている必要があるため。

ここでインタラクションシナリオを読んでしまわないように注意!

先に全部読んでしまうと、観察者が思った道筋で作業をしてもらえなくなるそうです。

 

2記録スタート

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被験者は前回作ったペルソナになりきって、「○○のカテゴリはどこだろう」など、思っていることを口に出しながらタスクをこなしています。(思考発話法)それらの発言がキーとなって問題点が発見されます。

そして観察者は観察シートに被験者の行動・発話とシステムの動きを記入していきます。

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↑こんな風に、インタラクションシナリオに直接観察したことを書いていくと分かりやすいそうです。

 

3テスト終了

終わったら感想をインタビューしていきます。 振り返りながら感想、詳細を聞き出します。

 

 4これを4名分繰り返す

メンバー(エキスパートユーザー)1名・外部(ノービスユーザー)3名。

 

観察が終わったら、模造紙にステップを構造化して問題点を発見するためにブレストしていきます。

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ステップを構造化するというのは、

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こういう感じにステップを大きくジャンル分けして見出しをつけることです。

こうやって分けておくことで、どのステップにエラーが起こったかが分かるようになります。

 

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たくさんの問題点が発見できました。だけどこの時点では、問題の洗い出ししかできないそうです。たくさん問題点が密集しているからここは重要なはずだ!と思っても、実はそれらの重要度はそんなに高くなかったり。

なのでどの問題が重要かを「大」「中」「小」とメモして分けておきます。

 

各チームプレゼン・講評です。

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今回得られたプロトコルデータを基に、次回2月15日(日)はNE比分析を行い数値で見ていきます。

下のリンクからお申込みください。



 

今回は成安造形大学の荒井菜那がレポートブログを担当させていただきました。

毎回学生スタッフとして参加させていただいております。個人で書いているブログにもう少し詳細なレポートをあげていますのでご覧ください。



 

<レポート>UX KYOTO ユーザー評価(タスク設計)を開催しました!

前回からすこし時間があいてしまいましたね。すみません...。

さて、12月のUX KYOTOは「ユーザー評価(タスク設計)」を開催しました!
今回のテーマは「ECサイトのユーザビリティ」です。簡単に言うと「ユーザーがECサイトにアクセスして、目的の品物をスムーズに買えるか?」をテストします。Webサイトが使いやすいかどうかを調べるためには、テストに参加してくれる人に対して「このECサイトで○○という品物を買ってください」というようなタスクを作る必要が有ります。
ですが、効果的にWebサイトの問題点を洗い出すためには、「やってもらうこと」の設計が自然でないといけません。今回のワークショップでは、いかに効果的なタスクを設計できるか?を学びました。


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タスク設計には、ペルソナが欠かせません!このサイトを使うのはどんな人で、どんな生活をしているかを想像しながら詰めていきます。


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ペルソナが決まったら、そのペルソナはどういう経緯でサイトにやってきて、どのような行動をするかのシナリオ、そしてタスクを考えます。
タスク設計はものすごく難しくて、みんな悪戦苦闘!!先生にアドバイスをいただきながら進めます。


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タスクができあがったら、今度はそのタスクが妥当かどうかを自分たちで試します。(パイロットテストといいます。)
設計時には「これで完璧だ!」なんて思いながら進めるのですが、実際にやってみると、タスクの不備が見つかります。不備を修正して、次はいよいよ他のグループの人を呼んでユーザビリティテスト!!

...と言いたいところですが、今回はこれまで。続きは1月のUX KYOTOに続きます。テストでどんな反応が得られるか楽しみですね!
冬のUX KYOTOは12月、1月、2月の3回にわけてじっくりと「ユーザビリティテスト」について学びます。1月のUX KYOTOは今週末の1月18日(日)に開催します!3回連続ですが、それぞれが独立した内容なので、1月からの参加も大歓迎です。残席がわずかとなってきましたので、お早めにお申し込みくださいね!


ちなみに、このあと忘年会を開催したのですが、とても盛り上がって素敵な回になりました(^^)
UX KYOTOを通じて、参加者同士の親睦が深められることを嬉しく思います!

またこちらは先生のブログです。当日の様子やポイントがわかりやすくまとめられています。
UX KYOTO #05 ユーザービリティ評価(タスク設計) | 情報デザイン研究室


参加者のブログもおすすめなので、是非読んでくださいね!

ユーザータスクとマイレージ

今回初めて参加してくださった学生さんからは、こんな言葉も頂きました。

本日、UX KYOTOに初めて参加してきました。
内容は、ユーザー評価のタスク設計について、浅野智先生の講義を聞いたあとグループで実際にペルソナを設定し、それに基づいたユーザータスク、インタラクションシナリオを作成し、実際のWebサイトを用いて自分たちでパイロットテストを行ってみるというものでした。
私自身、初めて聞く用語ばかりで話を聞くことで精一杯でしたが、新たな世界を知るとてもいい機会になりました。
その後の忘年会にも参加させていただいてデザイン業界の今をしれた気がします。

今回は学生スタッフの代理として参加しましたが、今回限りではなくこれからも続けて参加したいと思います。
個人的に浅野先生のお話を聞いていて今とこれからのデザイン業界を見据えて自分の将来について考え直す必要があるなと思いました。
こういう場に積極的に参加して自分のなかにマイレージを貯めて行こうと思います。

とても勉強になる、良い回になってよかったです!
それではまた日曜日にお会いしましょうー!!!



UX KYOTO実行委員会 百合